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    いろは唄

    色はにほへど散りぬるを、我が世たれぞ常ならむ、有為の奥山、今日越えて、浅き夢見じ酔ひもせず。空海

    方丈記

    ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と、またかくのごとし。たましきの都のうちに、棟を並ベ、甍を争ヘる、高き卑しき人のすまひは、世々を経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。あるいは去年焼けて今年作れり。あるいは大家滅びて小家となる。住む人もこれに同じ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は二三十人が中に、わづかに一人二人なり。朝に死に、夕に生るるならひ、ただ水の泡にぞ似たりける。・・・。鴨長明 

    平家物語

    祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし たけき者もついには滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ。
    [意味]祇園精舎の鐘の音には永遠に続くものは何もないと言っているような響きがある。まんじゅしゃげの花の色は栄えたものは必ず滅びるという法則を表している。権力を持ったものも長くその権力を持ち続けることはできない。それは春の夜の夢のようだ。強い力を振るったものも結局は滅びる。それは風の前にあるちりと同じである。信濃前司行長

    更級日記

    あづまぢの道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、いかに思ひはじめける事にか、世の中に物語といふ物のあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、つれづれなる昼間・宵居(ヨイヰ)などに、姉・まま母などやうの人々の、その物語・かの物語・光源氏のあるやうなど、ところどころ語るを聞くに、いとどゆかしさまされど、わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ。菅原孝標女 

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    好色一代男

    桜もちるに歎き、月はかぎりありて入佐山。爰(ココ)に但馬の国かねほる里の辺(ホトリ)に、浮世の事を外になして、色道ふたつに寝ても覚ても夢介とかえ名よばれて、名古や三左・加賀の八などと、七つ紋のひしにくみして、身は酒にひたし、一条通り夜更て戻り橋。1682年成立 井原西鶴

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    奥の細道

    月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらへて老をむかふる者は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。1702年成立 松尾芭蕉

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    曽根崎心中

    げにや安楽の世界より 今この娑婆に示現して 我等がための観世音 仰ぐも高し。高き屋に 上りて民の賑ひを 契りおきてし難波津や みつづゝ十とみつの里 札所々々の霊地霊仏。巡れば 罪もなつの雲 あつくろしとして 駕籠をはや おりはのこひ目 三六の 十八、九なつかほり花 1703年成立  近松門左衛門

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    浮雲

    千早振る神無月ももはや跡二日の余波となッた二十八日の午後三時頃に、神田見附の内より、塗渡る蟻、散る蜘蛛の子とうようよぞよぞよ沸出でて来るのは、孰(イズ)れも顋(オトガイ)を気にし給う方々。二葉亭四迷 元治元年,1887年成立 二葉亭四迷

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    吾輩は猫である

    吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。1905年成立 夏目漱石

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